公開日 2023年12月13日(Wed)
12月8日(金),1学年の総合的な探究の時間(ホエールタイム)学習活動の一環として,「知徳フィールドワーク」を実施しました。
これは今回初めての取り組みであり,地域のために一生懸命取り組んでいる組織や事業所等を訪問し,地域活性化の在り方についてフィールドワークを通して理解を深め,今後の探究学習へ活かすことを目的として計画しました。
まず始めに学年全体で伊仙町東公民館を訪問し,とくのしま伊仙まちづくり共同組合の大保健司様,おもなわこども園の垣内梨紗子様を講師にお招きして,徳之島への移住者サポートの取り組みについて学習しました。
大保様からは徳之島の人口と未来性について,垣内梨紗子様からは徳之島へ移住した際の印象や徳之島の魅力について語って頂きました。
その後普通科と総合学科の2コースに分かれ,学習を行いました。
三京林道(天城町)では,エコツアーガイドの常加奈子様(旅友Tokunoshima)と福山めぐみ様にご協力頂き,世界自然遺産学習を行いました。
植物を実際に見ながら生態を学んだり,生き物の痕跡(糞や爪痕等)を見つけたりしながら,徳之島に貴重な自然で溢れていることと,その自然を守っていかなければならないことを考えることができました。
山(徳之島町)集落では,徳之島観光連盟の林美樹様にご協力頂き,山集落の特徴について,海岸で話をしていただきました。
山集落の名称の由来,集落のシンボルの一つであるナゴリ山に対する畏怖の念から森林資源を大切にしていたこと,明治期から第二次大戦戦中までの港の役割,林さんは,自分の住んでいる地域について知ること,それを他地域の人たちにどのようにして伝えていくかが大切であること,島に住んでいることを強みにして欲しいとメッセージを頂きました。
また徳之島町母間を訪問し,合同会社あまみ徳之島絆ファームの方々にご協力頂き,キャッサバの栽培について学習しました。
佐多はつみ様からキャッサバの歴史や特徴,農業経営に関する話を頂き,最後にキャッサバの収穫を体験しました。普段なかなか目にすることがないキャッサバを身近に感じることができ,徳之島の農業の在り方について改めて考えることができる,貴重な学びとなりました。
そして天城町の平土野商店街を訪問し,天城町商工会の協力を頂き,町の活性化に関する取り組みについて学習しました。
徳田太一様(同商工会青年部長)と順直輝様から天城町商工会の取り組みについてお話しを頂き,その後商工会長の神田浩生様の案内のもと,平土野商店街
のアートプロジェクトの様子を見学しました。きれいな絵が至るところに描かれ明るい雰囲気の街並みを見て,地域活性化の一手法を理解することができました。
徳之島の未来のために懸命に取り組んでいる大人の方々の姿を見て,自分たちに何ができるか,何を心掛けていくべきか,考えることができました。今回のフィールドワークの学びを受けて,今後の探究活動をより一層一生懸命取り組んで参ります。