新型コロナウイルス感染拡大抑止に関する校長メッセージ

公開日 2020年12月10日(Thu)

(12月10日朝SHR時に全校放送)

 皆さんおはようございます。

 報道などでご存じのとおり,徳之島の島内で新型コロナウイルス感染症が引き続き感染拡大傾向です。島内の一部の小中学校,幼稚園保育園などでは臨時休校,休園の措置をとりはじめているところも出てきています。もはや対岸の火事では無く,自宅が燃え始める一歩手前,瀬戸際の状況であると言っても良いでしょう。

 本校の現状と新型コロナウイルス感染症感染拡大抑止に関する取組については,昨夜学校安心メール登録の保護者へ連絡し,同じ内容の文書を本日付で全保護者宛に配布しますので,皆さんから保護者へ確実に渡し,確認して頂けるようにお願いします。

 このような状況下で,集団として,組織として重要なことは,集団の構成員全員が現段階で得られている可能な限り科学的な知見や情報をもとに,自分たちが出来ることに確実に取り組むことです。他人の有りようを批判したり誹謗中傷することではありません。各個人が自らの持ち場を守り切ることこそが最も重要です。

 コロナウイルスの感染においては,飛沫感染が大きな位置を占めることがわかっています。見えない飛沫からの曝露を完全に防ぐことは不可能ですが,飛沫を少しでも浴びたら即感染する訳ではありません。飛沫を浴びる量と浴び続ける時間がポイントです。つまり,飛沫に曝露される量と時間を,常にできるだけ小さくすることが重要です。よってマスクを着用し飛沫の発生を抑え,教室内に飛沫が滞留することを防ぐ常時対角線換気が極めて重要です。教室でこれが確実に行われるよう,皆さんに出来ること,皆さんなりに持ち場を守ることが出来るはずです。更に,手指消毒を行い,机やドアノブなどに落下した飛沫に触れた指から,口や目などの粘膜経由での感染を遮断すること,無用な夜更かしなどを避け規則正しい生活を送り,抵抗力を高めることにより,飛沫の曝露を受けても感染しにくい免疫力を身につけることも出来ます。

 食事の際はマスクを外しますので飛沫の拡散が懸念されます。これまでも指示しているように,当面は目に見えない飛沫を浴びせ合うことになる対面での昼食は避け,また食事中の換気は特に徹底して行って下さい。少しくらい寒くても,着衣で対応して下さい。

 えてして自らの持ち場を守ることは不十分な者が,目に見え難い危機に不安になり,闇雲に他人のありようが気になり,ひいてはSNS等での無責任な情報発信や誹謗中傷を行う傾向がありますが,それは愚か者の所業です。徳高の生徒諸君はコロナウイルス感染拡大抑止に関し,まず自らの持ち場を守り切って下さい。それが修学旅行を始め卒業式等の学校の大事な行事を守ることにも繋がります。

 報道によると,島内での感染は飲食店だけで無く家庭内感染が生じ始めている兆候もあります。家庭においても皆さんが正しい感染抑止対策のリーダーとなって下さい。皆さんの賢明な行動に期待します。